takubloの日記

ディズニー・パークス・ブログの内容をメインにした海外ディズニー&クルーズファンのブログ。

ウォルト・ディズニー・ワールド開業前にあったプレビュー・センター

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ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートがオープンした1971年10月1日よりももっと前の話、フロリダ初のディズニー・アトラクションとして100万人以上のゲストを迎えた「プレビューセンター」というものがありました。現在は世界最大級の非営利スポーツ組織"アマチュア運動連合(AAU)"の本部として使用されている近未来的な建物は、そこから数マイル先で建設が進むウォルト・ディズニー・ワールドを紹介する施設でした。1969年にセンターの建設が始まり、1970年6月10日から役人やプレス向けに公開し、その6日後の6月16日には一般向けのツアーをスタートしました。以降マジックキングダムがオープンする1日前の1971年9月30日まで、午前9時から午後5時の間で毎日運営されていました。数百名以上の応募者から選ばれた14名のキャストがそこでツアーガイドを務め、その内の一人Debby Dane Browneさんは後の1970年10月にウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート初代アンバサダーに就任。

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ディズニー・アンバサダー・コスチュームを着た当時のDebbyさん

Debbyさんは当時を振り返り「ディズニーランドに行ったことがなかったので、面接中は何が起ころうとしているか全くわからなかった。でも、ウォルト・ディズニー・ワールドがとても素晴らしい場所で、フロリダに良いことが起きるんだということはわかっていました」と語りました。ディズニーランドからフロリダへと派遣されたキャストの指導の下、新しいチームを組み2ヶ月間集中的なトレーニングに行い、ウォルト・ディズニー・カンパニーや開発中のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートについてできるだけ多くのことを学んだそうです。そしてプレビュー・センターでゲストを迎えたDebbyさんは「やって来る人の多さに驚きました。アメリ東海岸に住む多くの家族がマジカルなバケーションを過ごせる地を求めていたのです。そしてこのセンターに訪れた家族はディズニーの良さを初めて知っていったのです。オープン直後の週末には5000人以上が訪れ、ピクシーダストを一緒に共有することが素晴らしい時間でした。」と感じたそうです。

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プレビュー・センターに設置された模型に近い状態のポストカード

ツアーでは、第一段階の約10㎢ウォルト・ディズニー・ワールドを58㎡の大きさで表した模型を置いた部屋で、12分間の短いフィルムを放映。その間模型の一部もライトアップされて紹介されました。それから、廊下に並んだコンセプトアート紹介へとツアーが続きました。センターには、記念品や飲み物の販売もあり、外には動物型のトピアリーが飾られ、小さな湖の畔には木製あずまやも用意されていました。

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レアなプレビュー・センターのツアーガイドミニーのピン

ウォルト・ディズニー・ワールドがオープンする以前には、一般人も見れるようなプレビュー・センターがあったんですね。既に出来上がっているものでも、模型やコンセプトアートを見るのはわくわくします。ウォルト・ディズニー・ワールド内では模型やコンセプトアートを展示するアトラクションがディズニー・ハリウッド・スタジオにあります。ウォルト・ディズニー生誕100周年の時に誕生した「ウォルト・ディズニー・プレゼンツ」では、スケッチ、写真、模型、コスチューム、アートワークなどを通じてウォルト・ディズニーの物語を感じることができます。また、エプコット内の「ウォルト・ディズニーイマジニアリング・プレゼンツ・ザ・エプコット・エクスペリエンス」では、360°のスクリーンとその中央に置かれた模型で、これからのエプコットの進化をみることができます。