takubloの日記

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WDW50周年とともに歩むシンデレラ城の歴史

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マジックキングダムだけでなく、ウォルト・ディズニー・ワールドの象徴とも言えるシンデレラ城。ウォルト・ディズニー長編映画12作品目の「シンデレラ」をモチーフにした高さ57.6メートルのお城は、現在ウォルト・ディズニー・ワールド50周年アニバーサリーのため輝きや威厳を感じる新しい配色で飾り付けられいます。このお城が持つ50年の歴史を写真を通して振り返って見ましょう。

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以前紹介したプレビューセンターでは、上のポストカードに描かれた完成イメージと同様の絵が飾られ、訪れたゲストに公開されていました。この完成イメージを描いたハーバート・ライマンさんは、様々な分野で50年以上もディズニーに携わってきたアーティストで、ファンタジアやダンボの映画でアートディレクターを務めた後に、カリフォルニアに初のディズニーランドを建設するにあたりウォルト・ディズニーさんの構想をアートワークに起こしてきた人物でもあります。ディズニーランドでは眠れる森の美女やメインストリートUSAなどのデザインを描き、ウォルト・ディズニー・ワールドではシンデレラ城のチーフデザイナーとして活躍しました。1990年代後半にはキャスティング・センターのロービーに写真右のオープン当初のシンデレラ城の模型が飾られていました。

オリジナルのカラーは、フランスのお城のロマンティックな構想を代表する伝統的な色グレー、ブルー、ゴールドが使用されていました。ロマネスクの建築様式の要塞や11世紀から13世紀に見られるお城を彷彿させる土台に、お城上部はロマネスク後に見られる荘厳なゴシック様式が取り入れられています。

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シンデレラ城建設には18ヶ月ほどの期間が費やされ、完成したのはウォルト・ディズニー・ワールドのオープン数か月前の1971年7月頃。ヨーロッパの伝統的なお城とは異なり、シンデレラ城はコンクリート、スチール、セメント、石膏、繊維ガラスで作られ、レンガは使用されていません。

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オープンから3年後の1974年に、アドベンチャーランドにある「スイスファミリー・ツリーハウス」から撮影された写真。

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1983年に撮影された写真。外壁には13体のガーゴイルが飾られ、とんがり屋根の塔は18塔あります。お城前へと続く両サイドの通路に沿って建つ柱にはアニメーターで、イマジニアでもあるブレイン・ギブソンさんが彫刻した鳥やネズミを見ることができます。他にもブレイン・ギブソンさんは作品としてメインストリートUSAの"パートナーズ"像や、ファンタジーランドからトゥモローランドへと抜ける道にある"シンデレラ・ウィッシイング・ウェル"像(シンデレラの噴水)がパーク内に残ります。

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ウォルト・ディズニー・ワールド25周年にはシンデレラ城は巨大なバースデーケーキに大変身。推定1万8千トンもの重さがあるこのケーキには、3種類のピンク色のペンキを大さじ5万5千杯分、ボールガム50個、ロリポップ30個、ライフセーバーズ(リング状のキャンディー)を4つ、グミキャンディー12個、赤のハートキャンディーを16個、緑のスターキャンディーを16個が装飾として使われています。

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2005年カリフォルニア ディズニーランド・リゾートが50周年を迎えた時には、シンデレラ城がゴールドの縁取りや巨大なステンドグラスミラーで飾られ、ミラーには世界各国のディズニーパークのお城のイメージが映し出されました。2000年代後半には数千ものLEDライトを使用した雪が積もったようなシンデレラ城が、ホリデーシーズンに登場するようになりました。また、2020年7月11日にマジックキングダムが営業を再開する直前には屋根の部分はサファイアの様な青さになり、ゴールド部分は強調され、より豪華に輝くお城へと生まれ変わりました。そして50周年を迎える今年、シンデレラ城は今までにない煌びやかさを放っています。