takubloの日記

ディズニー・パークス・ブログの内容をメインにした海外ディズニー&クルーズファンのブログ。

50年愛されるWDWホーンテッドマンションに隠れたイマジニアへの敬意

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1971年10月1日にオープンしたマジックキングダムのホーンテッドマンション。1969年カリフォルニア ディズニーランドの同アトラクションにつぎ、2番目としてウォルト・ディズニー・ワールドの開業と共にオープンとなりました。それぞれのパークでオープン時期に2年の差はありつつも、ウォルト・ディズニーイマジニアリングは小道具やセット、オーディオアニマトロニクスなど収集や製作などは同時進行で準備をしていました。建物に関してはマジックキングダムのオープン前の早い段階で完成しており、1971年春には外観を露にしていました。

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カリフォルニア ディズニーランドのホーンテッドマンションニューオーリンズ・スクエアにオープンしたため、ニューオーリンズの雰囲気に溶け込む屋敷が登場。しかしマジックキングダムでは、アメリカ植民地時代のテーマランド「リバティ・スクエア」に位置するため外観が異なることとなりました。ニューヨーク州北部のハドソンバレー周辺に見受けられる屋敷を基に建てられたフロリダバージョンでは、ゴシック・リヴァイヴァル建築様式を取り入れ、不吉なことが起きそうな雰囲気を漂わせた外観となりました。

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アトラクションの外に見られる墓地に並ぶ墓石には、ホーンテッドマンション生み出したディズニー・レジェンドやイマジニアたちへの敬意が表されています。例えば墓石に刻まれた「マスター・グレイシー / Master Gracey」は特殊効果の鬼才イヤール・グレイシーさんを指しており、様々なシーンの特殊効果を手掛け亡霊たちを誕生させた人物です。また、ストレッチングルーム(伸びる部屋)のポートレートを描いたマーク・デイヴィスさんは「グランパ・マーク / Grandpa Marc」で名前が刻まれています。その他にも女性で初のイマジニアのハリエット・バーンズさんは「ハウンティング・ハリエット / Haunting Harriet」など様々なレジェンドたちの名前が発見できます。1971年オープン当初の墓石はディズニーランドと同じ型で創られましたが、数年後には本物の石に置き換えられました。

2002年にはマダム・レオタの墓石が建てられました。これもディズニー・イマジニアへの敬意を表したもので、ホーンテッドマンション内の降霊の会シーンに登場する水晶に入った頭部だけの女性マダム・レオタは、女性イマジニアのレオタ・トゥームズ・トーマスさんがモデルになっています。

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そして2011年には墓地が拡大し、アトラクションに入る前に楽しめるインタラクティブなエリアが登場しました。触れると音が鳴る墓標などが追加され、待ち時間をより楽しく過ごすことができるようになりました。