takubloの日記

ディズニー・パークス・ブログの内容をメインにした海外ディズニー&クルーズファンのブログ。

ホリデーの飾りジンジャーブレッドがハチに栄養を与えてサイクルを生み出す

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ウォルト・ディズニー・ワールドでは毎年ホリデーシーズンに、巨大なジンジャーブレッドのディスプレイをパーク内やリゾートホテルなど数ヶ所に展示しています。伝統的に飾れれる手作りのディスプレイに、訪れるゲストもまた毎年楽しみにしています。では、ホリデーシーズンが過ぎたらこのジンジャーブレッド・ディスプレイはどうするのでしょう?答えはハチでした。

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10年前、解体後のジンジャーブレッド・ディスプレイの砂糖にハチが群がるのを見たことをきっかけに、ディズニーの樹木農園に一部を持ち込んでハチに与えることを思いついたそうです。会社が始まって以来、環境保全に全力を尽くしてきたディズニーだからこそ、ウォルト・ディズニー・ワールドでも当たり前のように自然保護活動が行われています。世界でハチの個体数が減っていることを受け、ディズニーではハチなどの花粉を運ぶ生物にも優しい設計の花壇などを敷地内に設置し、生息域の拡張や生息しやすい環境を整えるミッションに取り組んでいます。

そして、ここ10年間で地域に生息するハチたちのためにジンジャーブレッド・ディスプレイを設置することで、現在では毎年数千もののハチがやってくるまでに成長しました。冬の数か月は餌を探すことが困難なハチたちにとって十分な栄養を与えることができ、ハチの減少を食い止めるのに一役買っています。

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ホリデーシーズンが終わり、ジンジャーブレッド・ディスプレイの木製の基盤からジンジャーブレッドを取り除き、砂糖のアイシングで覆われた木製基盤は分解されて、ウォルト・ディズニー・ワールド内にある樹木農園へと運ばれます。あとはハチたちが基盤についた砂糖を見つけて回収していくのを待つだけ。木製基盤に関しては、ハチがいなくなった後に熱湯によるパワー洗浄を行い、次のホリデーシーズンまで保管されます。

地域に生息するハチに十分な栄養を与えることで、地域の養蜂農家の生産性が向上し、市場に出回ったハチミツは美味しい食事を生み出し、またジンジャーブレッドの材料としても使用されることも。

ウォルト・ディズニー・ワールドで見かけたハチは、もしかしたらディズニーパークで食べる食事やデザートを作り出す食材に貢献しているのかも??