takubloの日記

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2/5スクリーンデビューを迎えたティンカー・ベルの歴史

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1953年2月5日アメリカで映画『ピーター・パン』が初上映され、同時にみなが愛してやまないティンカー・ベルが華やかにスクリーンデビューを果たしました。また『ピーター・パン』は、ウォルト・ディズニー・スタジオでも伝説級のアニメーター9名“ナイン・オールドメン”がこぞってオープニングのクレジットにアニメーション監督として名前を並べた貴重な映画でもあります。このアニメーション監督郡やディズニー・レジェンドたちは物語の特徴を映像として表現するために事細かな注意を払って制作にあたりました。

原作の作者ジェームス・マシュー・バリーが描いた世界をアニメーション化する初期段階では、ティンカー・ベルの存在は主に光のみで表現されていました。デイビット・ホールさんやメアリー・ブレアさんなどのディズニー・アーティストたちは妖精のキャラクターの具現化に長年試行錯誤していましたが、“ナイン・オールドメン”の一人であるマーク・デイヴィスさんによってついにティンカー・ベルが描かれ、姿を現しました。元気いっぱいで、やきもちやきで、気分屋で、やんちゃの最も小さなキャラクターは映画の世界にとどまらず、ディズニー・マジックを象徴するキャラクターとなりました。

スクリーンデビューから2年も経たないうちにティンカー・ベルは週間で放送されたウォルト・ディズニーのテレビ番組の公式なホステスとして適用され、魔法を支える先駆者としての役割を確立させました。そしてこの時からティンカー・ベルは魔法の杖を持ち始め、その後数十年続くテレビシリーズのオープニングタイトルで花火を打ち上げる合図を出すことになります。

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そしてこれまでにたくさんのアーティストたちが様々な姿のティンカー・ベルを描いてきました。ディズニー・レジェンドのアイヴァンド・アールさんやジョン・ヘンチさんは挿絵で本を豪華に飾り、漫画家のアル・ハバードさんが作ったティンクの冒険ではダンボやジミニー・クリケットといったキャラクターとの共演もしています。また近年ではディズニーの物語作家がティンカー・ベルの生い立ちを描き、水彩画の手書きから最新のコンピュータグラフィックスなど様々な方法で表現されています。そして、マジックキングダムの壮大な花火「ディズニー・エンチャントメント」では、夜空を華やかに舞うティンカー・ベルを見ることができます。どこでどのような状態であろうとも、ティンカー・ベルが目の前にいるということは既に周りは魔法に満ち溢れていることでしょう。

今、最新のティンカー・ベルはマジックキングダムの中心で見つけることができます。現在開催されているウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート50周年イベント「世界で一番マジカルなセレブレーション」では、ウォルト・ディズニー・ワールドの4つのテーマパークに50キャラクターの黄金像を様々な場所に設置した「ディズニー・ファブ50キャラクター・コレクション」でお祝いを盛り上げています。ティンカー・ベルも黄金像としてシンデレラ城とリバティ・スクエアの間に飾られており、近くにはミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダックなどの像も飾られ、主要キャラクターと肩を並べています。

ティンカー・ベルの歴史をもっと掘り下げて知りたい方には2013年出版ミンディー・ジョンソンさん著書『ティンカー・ベル:アン・エボリューション』がオススメ。「ティンカー・ベルという名前はどうやって決まった?」などキャラクター誕生からパークの空を飛ぶまでの歴史を、これまでに公開されたことのないアートと共に記されています。英語で書かれた本ではありますが、挿絵もふんだんに挿入されています。